おくるま日記 2 鮮やかな恐怖
先日の適性検査の結果が返ってきた。
普通。
運転適正度に関して言うならまずまず問題なく、注意力等は自分自身が強く苦手意識を感じていたほど拙くはないようで、ひとまず教習を受けていく資格はありそうだ。
結果に安心したのかその後のドライビングシミュレーション教習ではカーブを曲がりきれず
「あっこれ実車だったらガリガリいわしてるやつだ……」
となったりした。
これから多少詰めて通って、10月頭までには仮免許取得を目指そう……などと考えていて、気付いてしまったことがある。
10月頭、旅行の予定を入れている。
現地でレンタカーを借りて移動する旅程なのだが、さすがにそこまでに私が免許証を手に入れることは難しいので、配偶者に運転をお願いすることになるだろう。
ということはつまり、中途半端に知識や運転経験はあるけれど運転はできない状況で助手席に乗るということで……
今までは漠然と「なんか運転がこわい……」と思っていたのが、より具体的にこわさやヤバさが理解できるようになった状態で隣に………?
(^^)
配の人、適性検査はEだったそうです。
おくるま日記
免許を取ることにした。
私は生まれつき注意力が低く、ドジでよく転ぶし食器なんかも割るし、知人から「もちむらさんって自転車乗れなそう」などと屈辱的な所感を述べられたこともあるし(実際乗れる)、自分のような人間は車を運転しないほうがよかろうと今まで免許を取らずにいた。
しかし最近心境の変化があった。
私は一年前某魔王14歳の下僕の人と結婚し、今日までに何度か下僕の人の運転する車に乗せてもらったわけだが
下僕さんの運転、「これを引くとブレーキがかかる」とか確認してて超こわい
posted at 21:50:27
といった感じの様子で、手元に車がなく普段乗らない人だということを差し引いてもあまりにやばく、命の危険を感じた。
そして
「もしかしたら俺が運転したほうがましでは」
という気持ちになったので、やってみることになった。
子供の頃にこつこつ貯めたお年玉貯金を下ろし、近隣の自動車学校にイン。
「実技や試験を失敗したときにその分の代金をキャッシュバックできるオプションもあります」
もちろん追加。
「これ……なんかの検査でやったことのあるやつだ!」
などとゼミ感のある感想を持ちながら適性検査を受け、もちむらのおくるま学校ライフが始まることになりました。
はたして配偶者とどちらがマシなのか、とりあえず数日後にわかる適性検査の結果で勝負だ。
アリスピ一周年です
アリュージョニスト、コルセスカなど落書き
私のアリュージョニスト体験談
※効果には個人差があります
ネタバレは極力しないようにしていますが、本文の引用が少しあります。
――あなたの名前はなんですか?
もちむら萬寿。おもちです。
――私の名前ももちむら萬寿といいます。
知ってる。今分裂したとこじゃん。
聞き役と話し役に分かれたほうがやりやすいって。
――そうでした。では今日は幻想再帰のアリュージョニストについて質疑応答形式でお話ししていきましょうか
はい
――あなたが幻想再帰のアリュージョニストを知ったきっかけは。
小島アジコさんの紹介記事。
――ということは、2014年の秋頃にアリュージョニストを読み始めた。
いいえ。
記事は読んだんですけどしばらくスルーしてました。
ゆらぎの神話自体、昔ちょっと見に行ったことある程度であんまり知らないしなあ、と。
でもその後もアジコさんがあんまりアリュージョニストアリュージョニストと言い続けるので……
――根負けして。
言い方悪いけどそんな感じですね。
実際に読み始めたのが2014年の12月12日。
ツイッターでアリュージョニスト関係の呟きをしたらアジコさんからふぁぼが来て震えたのはよく覚えています。
――はは。よかったですね
笑い事じゃないですよ、十年以上一方的に見てるだけだった人から観測されるのって、なんていうか恐怖ですよ!
――はい。よかったですね。
人の話を聞かない餅だな
――餅の話では?
揚げ足は取れるんですね。
――揚げ餅おいしいですね。さて、アリュージョニストを読み始めて、どうでしたか?すっと入っていけました?
はい。即ハマりボンバー。
ふぇえ、アリュージョニスト面白いよぉ…なろうのマジョリティーとは感覚が違う。とか言って自力でたどり着けなかったのマジで恥だわ
— もちむら萬寿 (@mochimochimanju) 2014, 12月 12
それはそれとしてアリュージョニストに関しましては、金を払いたいから振込先を教えろという気持ちにまで至っています。
— もちむら萬寿 (@mochimochimanju) 2014, 12月 12
――うわあ。
振り返ってみるとこの時点で信者化してるのちょっと怖いですね。
――冒頭部は読みにくくはなかったですか?
ツイッターなどを見ると一章がひっかかりやすいとよく言われてますが、私はそんなことなかったです。
冒頭1-1の段階から、なんていうか、信頼感ありました。
この人の書くものは安心して読めるな、みたいな。
――肌に合っていた、ということでしょうか
はい。
というか、合う合わない以前に文章がお上手だなあと。
ので、読み進めていくことに全然抵抗は無かったのですが……
――ですが?
二章で一気に持って行かれた。
本当に面白くて、目玉がぐるぐるになるってこういうことかー!って実感できました
衝撃の連続で、ツイッターで譫言のようにおもしろい……おもしろい……って言うしかなくなりました。
――なるほど。
私は多少の前情報を持って読み始めたのですが、それでも脳みそを直でぶん殴られ続けるようなインパクトがありましたね。
あまりに鮮烈な体験だったので二章は印象深く、こと2-1は自分の中で特別な感じがあります。
――では二章の個人的ベストエピソードは2-1 氷血のコルセスカ。
待って、幕間 『棒(ワンド)』も捨てがたい。
――トリシューラが脱ぐから?
はい。四章後半もっとすごいのもありますね!
――このオープンスケベ
はい!
――そういう話はきりがないので別の機会にしましょう。三章についてお願いします
三章……正直、脱落するんじゃないかと危惧してました。
――それはまた、なぜ?
私、女の子は大好きなんですけど百合が苦手なんですよ。
例外はありますが、基本的に百合っぽいフィクションは避けるようにしていて。
周りからの前情報でアリュージョニスト三章は百合ということを伝え聞いていたので、途中で辛くなって読み止めてしまうのではと ……
――読んでみて実際どうでした?
チョコレートリリーは実際尊い
――実際尊い。
尊い。覚えたてのこの言葉を使いたくなりましたね。
個性的な少女たちがとても丁寧に描かれていて、その丁寧さ故か嫌悪感は起こってきませんでした。
これを読んでいる方にアリュージョニスト未読の人はあんまりいない気がしますが、
もし百合的なものが苦手という理由で二の足を踏んでいる方がいらっしゃったら、是非一度お試しくださいとお伝えしたい
――百合が読みたいけど三章までたどり着けない、という話のほうがよく聞きますが。
そうなんですよね。
もちろん百合好きの方々は三章楽しいでしょうねえ。
黒百合の子供たちはみなそれぞれにとても魅力的で可愛い女の子たちばかりだし、女の子同士の関係性も一言では言い表されない良さが。
――黒百合の子供たちの中で一番好きな二人の組み合わせは。
難しいですが、リーナとミルーニャ。
次点でセリアック=ニアとリールエルバ
今後の関係が一番気になるのは、アズーリアとリーナ。
――あなたは単なる姉妹好きなのでは?
ハッ
そうなのかも。
黒百合も可愛いけど、コルセスカ・トリシューラ姉妹が何よりも愛おしいです。
――相互再帰のイマジナリーフレンド。
そう!そのフレーズも含めて、最高では。
三章はとっても楽しんでいたのですが、四章に入ってその二人がまた登場すると気持ちが盛り上がりましたね。
4-3みたいな感じで二人がいちゃいちゃしてるともうほんと、ニヤニヤしてます。
「――何を、しているのですか」
絶対零度の声が、天幕の中を震え上がらせた。
草に霜が降りて、温度の低下に伴って凍結現象が世界の色を塗り替えていく。
天幕の入り口に立ち尽くしていたのは、見るまでもなく『彼女』だ。
冬の魔女コルセスカの登場だった。
「あ、あれ? 何でセスカがここに――攻略は?」
「サリアはアルマに任せてきました。多めに『吸って』おいたのでしばらく動けないでしょう。それよりトリシューラ。アキラの感情が乱れているので心配になって駆けつけてきてみれば、貴方は一体何を――」
「ち、違うよ? 合意の上だよ? 嫌がるアキラくんに無理矢理とかじゃないから! ほんとほんと! ねっ、アキラくん?」
「最後に言い残す事はそれだけですか」
「本当にいい感じのシーンだったんだってば! ご主人様とペットの心温まる交流の一ページっていうか――」
「ええ、アキラはとても良い使い魔ですとも。むしろ調教が必要なのは貴方ですトリシューラ。飼い慣らされていない狼には、躾けが必要ですよね?」
「きゃー! ごめんなさいごめんなさい!」
――いちゃいちゃしてますか?
これがいちゃいちゃでなかったら何がいちゃいちゃですか!
――はぁ。ところでこの頃にはリアルタイムで更新に追いついていたのですか?
いいえ、まだ。
ええと、2015年の1月3日に最新話に追いついたって言ってたので、
初めて更新直後に読めたのは四章の、死人の森の断章8-5 生と死(トライアンドエラー)ですね。
――12月12日からですから約20日。結構かかりましたね。
いや、昼間働きながらそのペースで読んでも相当急いで追いかけてる感覚でしたよ。
私の常の読書速度でいうなら、最低ひと月ぐらいはかけてじっくり読み進めたいくらいの分量でした。
でも急いじゃったのは……周りの人たちがわいわい最新話の話で盛り上がってるのが羨ましかったからですね!
――読み始めた直後からツイッターで呟いていたこともあり、この頃には多少クラスタとの交流もありましたからね。
そうですね。
タイトルを呟いた直後速攻で某巻なんとか氏のアリュージョニストリストに入れられたときはやっぱり怖くて震えたりしていたのですが、
徐々にフォローしたりされたりすることを楽しめるようになって。
そうなってくると私も話に混ざりたい!という気持ちから、どんどん読み急ぐようになりましたね。
「#最近のアリュージョニスト」タグを使ってみたくて仕方なかったんですよう。
追いついて怒濤の展開をTL上の盛り上がりと共に読めるようになるとさらに楽しさが増しました!
――最近氏、ツイッター上の呟きからネタを拾ったりなさいますしね。
そうなんです!
みんながあのやりとりが本編に!とか言ってると俄然参加したくなります
――はまった人間がとことん熱狂するのはそのあたりもあるんでしょうか?
たぶん。
そしてそういうことをやってのけながら、内輪ノリ感が非常に薄いのが最近先生のすごいところだと思いますが。
やりとりを知らなければ楽しめない、話の意味がわからないというような引き方はまずされません。
――それはまあ、ツイッターに限らずアリュージョニストはジャンルを問わない広域範囲からの引喩が特徴の作品ですし。
引喩元がわからなければ意味の通じないような引き方をすれば読者が限定されすぎますから、配慮されるべきでは?
いやそれサラっと言いますけどめっちゃ難しいでしょ!
当たり前みたいに出来る人なんていないでしょ!!
凄まじいバランス感覚なのでは?!
――落ち着け
はい。
えー、つまり、一気読みして脳を乱打するのも楽しいですが、
感想を送ったり呟いたりしながら本編に影響を与えていくのも楽しいよ!と思いましたです!
あとあと、アリュージョニスト絵師さん増えてきてすごく嬉しいのですがもっとです、もっといろいろ見たいです!
――こういうまとめを作ってくださった方もいますね。
ね、いいですね。眺めると幸せになれる。
――長くなってきたのでそろそろ締めに入りましょう。あなたは幻想再帰のアリュージョニストを体験してみていかがでしたか?
はい!とてもいいものでした!
とにかくすごかったです!
――もう少し頭の良さそうな発言はできませんか?
脳みそ、あんこでできてるから。
すごいとしか言えない、とんでもない作品に出会ってしまったなあと思っています。
アリュージョニストを読むようになって引っ込み思案が直ってクラスタの方々から面白い本やアニメやゲームの情報がひっきりなし
に入ってくるようになってびっくりするほどオタ充になりました。
毎日楽しいです。
この素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたい!
人生!変わりますよ!
――なんか漫画雑誌の怪しい巻末広告みたいになってきましたね。
はい。
というか正直自分でも、怪しい宗教とかネズミ講にはまった人間と行動が酷似していると思うことしばしば。
強引に勧めないように自戒しないと……
――友達、大事にしましょうね。
うっ はい。
――では、本日はここまで。お疲れ様でした。
お疲れ様です。融合。